久々の漁に出かけた山川育夫さん6月25日、荒浜漁港に震災後初となる水揚げがありました。
出港したのは刺網漁船の「大海丸(山川育夫船長・写真)」で、午前4時過ぎに漁港から約3マイル沖合へ向い、前日仕掛けた網を引き上げ、マコガレイやスズキ、ヒラメなど約50キロを水揚げしました。
山川さんの船は、漁港近くにある住宅密集地の中の町道に打ち上げられ、大型クレーン3台を使って運搬、エンジンなどの修理を終え、ようやく出港へこぎつけました。(写真下・4月10日撮影)
「海底のがれきの状態がわからないので、手探りで網を仕掛けた。漁はいつもの3分の1だが、有り合せの道具でこのくらい獲れればいいと思う。水揚げが良くなってきたら、少しずつ漁具を揃えていきたい」と山川さんは話していました。
荒浜漁港は、津波で製氷施設などが全壊し、漁協職員や組合員が復旧にあたっていますが、まだ競りができる状態ではなく、この日山川さんが水揚げした鮮魚は保冷車で仙台市場へ運ばれました。
県漁協亘理支所の菊地伸悦運営委員長は「がれきの中から漁具を拾うなどして、みんなで頑張ってきた。今日は魚の顔を久しぶりに見ることができ特別うれしい」と語っていました。
打ち上げられた大海丸 クレーンに吊られる大海丸