大漁旗をなびかせ入港するJF幸邦丸7月27日、荒浜漁港に震災後初の新造船が到着し、進水式が行われました。

新しい漁船は、小型底曳き船のJF幸邦丸(こうほうまる)9.7トンで、造船所のある千葉県いすみ市を27日深夜に出港、濃霧の影響などから予定より3時間ほど遅れた午後5時45分に到着しました。

大漁旗をなびかせたJF幸邦丸は、途中川口神社のある阿武隈川河口付近を周遊し、漁港に入ると駆けつけた150人以上の関係者から大きな拍手で出迎えられ、船おろしの祝い唄「荒浜えんころ節」が流れるなか、紅白の餅がまかれ新造を祝いました。

この船に乗り組む白井邦夫さんは「一安心。これからがんばるのみです」と語り、家族や仲間たちと喜びを分かち合っていました。

JF幸邦丸は、県の共同利用漁船等復旧支援対策事業を活用し、県南部施設保有漁業共同組合が建造したもので、白井さんら漁業者が共同で使用します。建造費は約1億5000万円で8月中に機器の取り付けなど出漁に向けた準備を行い、9月に操業を開始する予定です。

荒浜漁港では、震災で86隻あった漁船のうち84隻が流出、使用できる船を修理して現在11隻が操業しています。