灯篭を眺める退場者「わたりふるさと追悼供養灯篭流し 鎮魂の夕べ(亘理町観光協会主催)」が8月15日、荒浜漁港で行われました。
夕方に行われた法要には、東日本大震災で亡くなられた方々の遺族をはじめ多くの町民が参列し、ご詠歌が流れるなか祭壇に手を合わせていました。
齋藤邦男亘理町長はあいさつで「忘れることのできない震災は、町民306人の尊い命と平穏な暮らしを一瞬にして奪い去った。復興までの道のりは平坦ではないが、町民心一つに力を合わせ、この苦難を乗り越えていきたい」と述べました。
辺りが薄暗くなったころ湾内に1200個の灯篭が放たれました。この灯篭は、仮設住宅で暮らす人や地域のみなさんから寄せられたもので、「じいちゃん元気にしていますか」「みんなの分まで一生懸命生きます」などひとつ一つにメッセージが書かれていました。灯篭を持参した荒浜地区の男性は「震災で亡くなった人たちを送り出そうと家族で灯篭を作った。安らかに眠ってほしい」と話していました。
来場者は水面に揺れる光を見つめながら、それぞれの思いを募らせていました。
また会場には、ボランティアが10日ほどかけて制作したペットボトルのランタンで「絆・再・生」の3文字が描かれました。
例年8月15日は「わたりふるさと夏まつり」が開催されており、漁港周辺を山車が練り歩き、成実ばやしの音色に合わせたパレード、そして灯篭が浮かぶ湾内に花火の大輪が咲き誇っていました。しかし震災の影響で開催することができず、昨年は荒浜地区まちづくり協議会が地区の合同追悼式と合わせて灯篭流しを行いました。
(2012年8月15日)