5月12日作家の柳田邦男さんが復興支援特別企画として町立図書館で講演会を行いました。
奥様で絵本作家の伊勢英子さんが震災後ボランティアで亘理町を訪れたのがきっかけで実現しました。
柳田さんは、執筆のかたわら、心の再生のために「大人こそ絵本を」キャンペーンを展開していることもあり、講演前に絵本コーナーにいた親子へサプライズで絵本の読み聞かせを行う一幕もありました。
『もこもこもこ』から始まり、もと動物の飼育係で柳田さんの知り合いでもある、あべひろしさん作の『かわうそ3きょうだい』など、ゆっくりと子供たちに語りかけるように読み、「書いてある内容分かったかな?」、「面白かった?」と話し掛け、5冊目の『おおきなかぶ』では参加したみんなと声を合わせて読み進めました。
東京都荒川区での家読(うちどく)運動に協力している柳田さんは、気負わず子供らしく楽しむ、絵本に親しむように心がけているとのことで、「理解力が深くなってくると自分を重ね合わせることができるようになる。それが心の発達であり、子供にとって大事なステップである」と話しました。
講演会では「今生きる生命(いのち)を見つめてそして明日へ」と題し、「生きなおす力」を探るべく、気持ちを文章の形にすることの大切さ、それが自分の内面を鏡に写す行動となり、自己肯定感につながるので、自分の中だけで気持ちをため込まないようにとの想いを話しました。
また、文学的に素人でもその中にダイヤモンドのように輝く言葉が見つかるノンフィクションの世界の奥深さも紹介されました。

講演後にはサイン会も開かれ、著作を持参した方ひとり一人に言葉をかけながら心を込めてサインしていました。