亘理町郷土資料館開館20周年記念報告会「よみがえるふるさとの歴史―海運と製塩の町・亘理―」が7月12日に悠里館で開かれました。
これは、宮城県内の地域に残る資料をもとに全22巻の書籍を刊行する「歴史再生叙述事業」に取り組むNPO法人宮城歴史資料保全ネットワークが亘理町立郷土資料館と共催で開催したもので、約100人の来場者が詰め掛けました。
今回は「よみがえるふるさとの歴史」シリーズ第1巻「荒浜湊のにぎわい―東回り海運と阿武隈川舟運の結節点―」の著者井上拓巳さんが、荒浜について、阿武隈川の舟運で運ばれてきた城米を江戸に運ぶ海船の出発地として重要な役割を担っていたことや、東北地方の地域市場と全国市場を結ぶ物流の拠点としても繁栄していたことなど、荒浜地区の旧家や宮城県図書館が保存している写真や絵図を用いて解説しました。
来場者の鈴木仁さんは「長年住んでいても知らないことを教えていただいた貴重な機会になった。」と感心した様子で話しました。
また、第2巻「慶長欧州地震津波と復興ー四〇〇年前にも大地震と大津波があったー」の著者蝦名裕一さんは、過去の大地震のこと、鳥の海周辺の塩田開発が震災からの復興事業として始められたことや、将来への防災意識の重要性を説きました。