震災で被害を受けた荒浜地区の2施設が復旧し、新たな船出を果たしました。

水産センターが「きずなぽーと“わたり”」として再生

荒浜漁港東側にあった水産センターは震災により全壊したため、災害復旧・復興整備事業により荒浜漁港の向かい側に「きずなぽーと“わたり”」として新たに完成しました。
10月4日に開かれた完成式典には、関係者ら約100人が出席し、午前10時にテープカットが行われると、1階の「鳥の海ふれあい市場」前で開店を待ちわびた来場者の方々が店内に入り荒浜漁港に水揚げされた新鮮な水産物やとれたての農産物を買い求めていました。
岩沼市から訪れた小林和幸さんは「新鮮な魚や地元の特産品が買えるのでまた来たい。」と話しました。
震災後、漁港近くの仮設店舗で週末のみ営業を続けてきた鳥の海ふれあい市場協同組合理事長の菊地一男さんは「温泉など他の施設との相乗効果で荒浜がもっとにぎわってほしい。」と荒浜地区に込めた想いを話しました。

 

待ち望んだ「温泉」再開

町営の温泉施設「わたり温泉鳥の海」もきずなぽーと“わたり”のオープンと同じ10月4日に日帰り入浴を再開しました。
正面入口前には、昼前から人が集まり出し、午後1時30分に開館すると、再開を心待ちにしていた方々が、次々にエレベーターで5階の展望浴場に向かいました。
角田市の土生英潔(ひできよ)さんは「どうしても一番風呂に入りたくて来た。泉質も以前より良くなっているように感じた。」と話しました。

 

水産まつりも4年振りに復活

10月11日には、荒浜漁港魚市場周辺を会場に「2014年荒浜漁港水産まつり&元祖はらこめし味くらべ」が開かれました。
震災により開催が中断されていましたが、付近の施設も復旧が進み4年振りに開催することができました。
開会式で齋藤町長は「荒浜の地が亘理町民はもとより町外の方々の集う場所として発展してほしい。」とあいさつしました。
当日は午前10時に祭りが始まると、荒浜漁港に水揚げされたマコガレイなどの水産物を買い求めようと、売り場には瞬く間に人だかりができました。
それから間もなく「ミニ競り」が始まり、はらこめしの材料になるメスのサケが掲げられると、競り台を幾重にも取り囲んだ来場者がわれ先に手を挙げ、普段より格安の値段で競り落としていきました。

 

 9店舗のはらこめしも食べ比べ

会場では、亘理町を代表する郷土料理の「はらこめし」を一口ずつ食べ比べできるイベント「元祖はらこめし味くらべ」も開催されました。
午前11時に開始が告げられると、9店舗全てに行列ができ、来場者は旬の味覚をかみしめながら、各店舗の味の違いを楽しみました。
また、昨年に引き続き投票で1番人気のはらこめしを決める「はらこめし総選挙」も実施され、与香朗寿司が2年連続で1位に輝き、来年のポスターのセンターを飾ることになりました。
震災前からしばしば荒浜地区を訪れているという仙台市の小野靖紘(やすひろ)さんは「施設や防潮堤ができていて、復興が進んでいると感じた。これからますますにぎわってほしい。」と話しました。