82年前の荒浜の風景を記録した『我等(われら)が郷土荒濱(あらはま)』の上映会が11月8日に荒浜地区交流センターで行われ、地元住民ら約150人が当時の町並みや行事を懐かしみました。
映像を収めた16ミリフィルムは、荒浜旧二丁目地区の渋谷政子さん宅敷地内で、被災を免れた蔵の2階から見つかりました。
渋谷さんは「歴史再生叙述事業」に取り組むNPO法人宮城歴史資料保全ネットワークに資料の存在を連絡し、NPO法人20世紀アーカイブ仙台がDVD化に協力して今回の上映会が実現しました。
昭和7年に撮影された映像は、現在のあぶくま地区堤防周辺の風景で幕を開け、少年消防隊の発足式や川口神社での祭典および阿武隈川でのサケ漁の光景などが現代の技術で鮮やかによみがえりました。
さらに、来年1月で92歳になるという所蔵者の渋谷さんが随所で詳細に解説すると、記憶を呼び覚ました来場者から感嘆の声が上がりました。
上映会終了後には、映っていた場所に関する質問やDVDを販売して欲しいといった意見が寄せられました。
渋谷さんは「震災後、離れ離れになった荒浜の方々も集まってくれてうれしかった。もはや私だけではなく、地区全体の宝物になったと思うので、また上映会を開きたい。」と話しました。